電動アシスト自転車のバッテリーは使用状況によって走行距離が変わってきます。次のような条件/環境が走行距離に影響を与えます。
- 寒い時(気温が5℃以下の場合バッテリーの性能は著しく低下します)
- 急な坂道の時
- 向かい風の時
- 体重が重い時、荷物が重い時(子供乗せ時も)
- 発進、停止の回数が多い時
- 路面の状況が悪い(でこぼこ道のとき)
- バッテリーライトを長時間点灯した時
- タイヤの空気圧が低下している時
- ペダルが重くなる走り方をしているとき(高いギヤで坂道を登るなど)
このうち最後の2つを除くと、自然条件や路面条件なので簡単には変えることができません。気温が上がる日中まで待つことは難しいですし、坂道を避けようと遠回りをしたらあまり意味がありません。
しかし、最後の2つについては注意することによって改善が可能です。
タイヤの空気圧は大きな影響をを与えます
タイヤの空気が少ないと、ペダルを重く感じます。そんな時空気を入れると急にペダルが軽くなったという経験をお持ちの方もいるのではないかと思います。タイヤの空気が抜けてくるとタイヤが凹んで変形し、ころがり抵抗(摩擦)が大きくなります。自転車の場合は、ペダルの重さやしんどさを感じるなど数値で表すのが難しいですが、自動車の場合は燃費で見ると数値として明らかに差があることがわかります。
国民生活センターが実施した自動車の試験では、タイヤの空気圧が指定空気圧よりも30%低下した状態で走行すると、指定空気圧の状態で走行した場合に比べて、8.5%も燃費が悪化するという結果になりました。電動アシスト自転車についても同様なことが言えます。
タイヤの空気圧は、定期的にチェックして適正に保つことをおすすめします。日本自転車産業振興会が「9が付く日は自転車の空気を入れよう」というキャンペーンを行っています。チェックカレンダーがダウンロードできるので、利用してみるものひとつの方法かもしれません。
適切なギアを選ぶ
電動アシスト自転車はほとんどの車種にギア(変速機)がついています。通常、坂道が続く場合、ギアを低くした方がペダルが軽くなり登りやすくなります。しかし、電動アシスト自転車の場合、アシスト効くのでギアを下げなくても登れてしまうことがあります。しかし、この時はモーターは大きな力を発生していて、その分電気も消費してしまいます。
また、高いギアで走り続けるとペダルが重くなりますが、この時も電力を消費しています。路面の状況に応じて適切なギアを選ぶとより走行距離が伸びます。