電動アシスト自転車の3大メーカー(パナソニック・ヤマハ・ブリヂストン)は購入後に定期メンテナンスを薦めています。特に義務付けれられているわけではありませんが、命を預かる乗り物ですので、必ず点検を受けることをおすすめします。なお、ヤマハの場合は「定期点検を実施いただかない場合は、保証の適用を受けられない場合がありますので、あらかじめご了承下さい」という記述があります(2014年発売のPASナチュラLの取扱説明書)。
各メーカーごとの定期点検のタイミングについて
各メーカーごとに若干ですが定期点検を行うタイミングが異なっています。
- ヤマハ:購入後2ヶ月目に初回点検、以降6ヶ月ごとに定期点検
- パナソニック:ヤマハと同じ
- ブリヂストン:購入後2ヶ月目に初回点検、6ヶ月目、12ヶ月めに定期点検し、その後は1年に1回の点検
ヤマハとパナソニックが同じで、ブリヂストンだけ、1年目以降は年に1回となっています。(ただし異常を感じた時はすぐに相談してくださいと記載してあります)
いずれのメーカーも2ヶ月目で初回点検を推奨していますが、これには訳があります。
自転車は工場で充分なチェックをして出荷されますが、まれに1~2ヶ月使用するとボルトなどのゆるみが生じることがあります。またブレーキや変速機のワイヤーは新品時は若干ですが伸びることがあります。これによってブレーキの効きが甘くなったり、変速がしにくくなったりする場合があります。2ヶ月めの初回点検はこういった問題点がないか確認し、もしあった場合は調整する役目があります。
定期点検の費用について
定期点検ですが、自転車店にもよって異なりますが、1,000~2,000円程度のようです。また、もしブレーキ交換などを行った場合は、その交換費用が追加されます。
自転車安全整備士の資格を持った整備士に点検をしてもらった場合は、TSマークを貼ってもうことができます。このTSマークには、傷害保険(入院15日以上の怪我、死亡・重度障害)及び賠償責任保険(青・赤マークの限度額は、それぞれ500万円、1,000万円※)がついています。 費用はかかりますが、自転車が整備されるうえに、保険にも入ることができるため、自転車安全整備士がいる自転車店で点検を受けることをおすすめします。
参考URL:http://www.tmt.or.jp/safety/index.html
※2014年10月から5000万円に引き上げ
通販の場合
通販で購入した場合の定期点検については、まずは販売店に相談して下さい。しかし、多くの場合は物理的に点検ができないため、最寄りの自転車店で行ってもらうことになります。近隣の自転車店に問い合わせて見てください。その場合、自転車安全整備士がいる自転車店をおすすめします。
中国製などの激安自転車(TSマークの付いていないもの)については点検や修理を断られる場合があります。整備士の方も保障ができないからでしょう。激安自転車を購入する場合は点検やメンテナンスについても考慮しておいたほうがいいかもしれません。