子供乗せタイプ

3人乗り(大人1名、幼児2名)に対応した電動アシスト自転車です。お子さんの送り迎えなどに最適な専用シート付きの電動自転車です。
車高が低く子供さんを載せたり下ろしたりするのが楽で安定に優れる20インチタイプや、ハンドルの間にシートを配置して安定したハンドル操作ができるタイプなどがあります。

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(最終更新時間:11月21日 05時26分)

3人乗り対応(子供乗せ)アシスト自転車について

正確には運転者が16歳以上で同乗者が6歳以下の3人乗りに対応した自転車です。3人乗りはふらついて転倒するなどの事故が発生して、禁止になりかけましたが、子育てをする母親の「送り迎えや買い物などに3人乗りは必要」という声により、2009年7月から新たな規格として3人乗り自転車が認められるようになりました。また車体だけでなくシートについても同時に規格が定められ、3人乗りの場合は対応するシートを使う必要があります。

3人乗り(子供乗せ)アシスト自転車の選び方

子供乗せ電動アシスト自転車を選ぶ際のポイントをご紹介します。

お子さんの人数・年齢から選ぶ

お子さんが1名で2歳以下の場合
まだお子さんが小さい場合は、後ろの席に乗せると目が届かないため危ない場合があります。また、お子さんにとっても親の顔が見えないため不安に思うこともあります。このため、前に乗せることができる3人乗りの自転車が最適です。体重が増え、前乗せが難しくなってきたら後ろ用のチャイルドシートを取り付ければ長く使用できます。この時、前のシートはカゴとしてそのまま使うか、またはシートを取り外して専用カゴを取り付けてもいいでしょう。
お子さんが1名で2歳以下だがもう一人を考えている場合
この場合は3人乗り(子供乗せ)タイプをおすすめします。第一子が小さい時は1人のみ前乗せ、第二子が生まれたら前に第二子、後ろに第一子、第二子が大きくなったら後ろに第二子を乗せます。そのころ第一子はおそらく自分の自転車に一人で乗っている頃でしょう。
お子さんが1名で2歳以上の場合
2人目を考えていないのなら後ろ乗せタイプがいいでしょう。3人乗りタイプでなくても、通常の自転車でクラス27に対応しているタイプに後付でチャイルドシートを取り付ければ、安く済むかもしれません。
双子の場合
双子の場合は、それぞれが同じタイミングで大きくなっていくため、前後に乗せることが難しくなります。2歳までの場合、前はいいのですが、後ろに乗せることができません。その後体格とメーカーの重量制限の値にもよりますが、2~4歳までくらいの間は、前後に1名づつ乗せることも可能です。4歳以上の場合は2名同時に乗せるのば難しいでしょう。このため双子の場合は、2台購入するのもひとつの方法だと思います。例えば、2~4歳の間は3人乗りにして、4歳を過ぎたらもう価格が安めの自転車を1台購入して後ろ乗せにしてもいいかもしれません。

タイプ・形状からから選ぶ

3人乗り(子供乗せ)自転車にはいくつかの大きな特徴があります。

底床フレーム(低重心タイプ)
フレーム部分が低くなっていて乗り降りのしやすいタイプです。子供を乗せた状態では不安定になるため、大きくフレームをまたぐとバランスを失って転倒する可能性があります。底床フレームなら簡単にまたぐことができるため、安定しています。また底床フレームは重心が低くなるため、走行時も安定性が増します。ふらつきを少なくしてより安全に走ることができるので、大切なお子様を乗せるのは適していると言えます。
小径タイヤタイプ
小径タイヤは20インチが主流となっています。前だけが20インチのものもあれば、前後が20インチのものもあります。タイヤを小さくすると2つのメリットがあります。ひとつは、チャイルドシートの位置が低くなるため、子供を乗せたり下ろしたりするのが楽になります。そしてもう一つが重心が低くなり、タイヤの回転数が上がるため安定性が増します。重心が低くなると安定するのは直感的にわかると思います。タイヤの回転数については、コマをイメージするとわかりやすくなります。高速で回転するコマは安定していますが、回転が遅くなってくるとフラフラと揺れだし、ついには倒れてしまいます。自転車もこれと同じで、タイヤの回転数が上がると安定します。ちなみにタイヤが小さいとたくさん漕がないと進まないようなイメージがありますが、チェーンやギアが最適化されているため、それほど違いは感じません。
デザイン重視タイプ
子育て中もオシャレしたいというお母さんの要望に応えて、デザイン性を重視した子供乗せ自転車もあります。おしゃれなカゴがついていたり、独自色をラインナップしたりと、選択肢が増えています。また、有名ブランドとコラボしたモデルもあり単に移動のための道具ではない楽しみもあります。
一般的なママチャリ
子供一人を乗せる場合は、3人乗り対応でなくても対応することができます。一般的ないわゆる「ママチャリ」でもクラス27(荷台に27kgまでの荷物が積める)対応なら、市販のチャイルドシートを後付して子供を乗せることができます。ある程度お子さんが大きい場合はママチャリを使うとコストも安く抑えることができます。また子供を乗せなくなってもそのまま使うことができて便利です。

おすすめの3人乗り(子供乗せ)アシスト自転車

管理人がオススメする子供乗せ自転車はずばり、20インチの底床モデルです。やはり子供を乗せるので安定性が一番と考えています。足も着きやすいですしね。パナソニックなら「ギュット・ミニ」、ヤマハなら「キッス・ミニ」、ブリジストンなら「アンジェリーノ・プティットe」がおすすめです。

3人乗り(子供乗せ)自転車の規格と特徴について

前後に2名を乗せるため、通常に比べて耐久性・安全性に配慮しています。3人乗りの安全基準は2009年に定められ、これを満たした自転車には、社団法人自転車協会(略称BAA)によるBAAマークと幼児2人同乗基準適合車のマークがついています。購入の際にチェックしてみてください。
規格を簡単にまとめると下記のようになります。

幼児二人を乗せても十分な強度を有すること
試験では運転者を65kgとして想定し、サドルやハンドルに荷重をかけます。また幼児に見立てたおもりを乗せて変形や歪みがないことをチェックします。幼児分については、手荷物を想定して前後でそれぞれプラス3kgを追加します。これに対し、製造者側の対応としては、フレームなどのパイプを太くする、パイプを厚くする、補強のハイプを追加するなどを行っています。
幼児2人を同乗させても十分な制動性能を有すること
おもりを載せた状態でブレーキをかけて、基準の距離以内で止まることができるかをチェックします。また急ブレーキをかけた時に滑って回転しないかなどもチェックします。子供2人がのって通常よりかなり重い荷物を乗せているのと同じ状態ですのでブレーキ性能はとても重要です。特に電動アシスト自転車の場合は自転車自体も重いですし、坂道を乗ることも多いと思います。下り坂でも安全に止まれるようにブレーキ性能には普通の自転車以上にチェックすることをおすすめします。
駐輪時の転倒防止のための操作性及び安定性が確保されていること
子供を乗せている場合、重心が高くなります。また、子供は荷物のようにじっとしているわけではありません。そして万が一自転車が倒れた場合、頭を強く打つなど大怪我をする可能性があります。このため駐輪時についても対策を求められています。具体的には駐輪時にハンドルがふらつかないようにするストッパー機能があること、もっとも倒れやすい状態であるハンドルを5°傾けた状態で安定すること、JIS規格の両立スタンドを装備していることなどです。
ハンドルストッパーについては、例えばヤマハとブリジストンは、手元にロックするレバーがあります。パナソニックの場合はスタンドを立てると自動的にハンドルがロックする機能が装備されています。(ロックといっても完全に固定されるわけではなく、ふらつきを防止する程度にストッパーがかかります)
自転車のフレーム及び幼児用座席が取り付けられる部分(ハンドル、リヤキャリヤなど)が十分な剛性を有すること
1番目と似ていますが、こちらはもっと厳密に審査を行います。荷重をかけたり負荷をかけたりして変形や歪みが発生しないかチェックを行います。
走行中にハンドル操作に影響が出るような振動が発生しないこと
子供を乗せている時と乗せていない時を比較して、振動等をチェックします。
発進時、走行時、押し歩き時および停止時の操縦性、操作性および安定性が確保されていること
操作性や重心の位置などを規定しています。ふらつかないで発進できるか、子供を後ろに乗せた場合、重心が後ろに傾きすぎないかをチェックします(重心が後ろ過ぎると発進時に前輪が浮いて転倒する恐れがあります)
ヤマハ・パナソニック・ブリジストンの3大メーカーの形状を見てみると、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)が長く、安定しています。またタイヤが20インチのものは重心が低くなり、走行時や取り回し時の安定性を高くしています。

※詳細は警察庁ホームページの資料(PDF)をご覧ください。

3人乗り対応(子供乗せ)アシスト自転車の使い方と注意点

子供を乗せる時は平らなところにしっかりとスタンドを立てロックをする
傾いた場所では子供を乗せた際に転倒する危険性があります。前後に子供を乗せた場合、20kg~30kg程度になる場合があります。また、電動アシスト自転車はそれ自体の重さも30kg程度もあります。傾ていたりスタンドを建てる場所が不安だった場合、転倒する可能性があります。またぬかるんだ場所や砂利の上などの場合もスタンドがめり込んで傾く可能性があるのでできれば避けた方がいいでしょう。
必ずハンドルロックを掛ける。またサドルにまたがってからロックを解除する
ロックをしないと、ハンドルがふらついて転倒の原因となります。最も転倒しやすのはハンドルが5°傾いた時です。これを防ぐため必ずロックしましょう。パナソニックなど一部のメーカーはスタンドと連動していて、スタンドを立てると自動でロックするものもあります。 また、ロックを解除するタイミングはサドルにまたがってからにしてください。またいでいない状態では万が一傾いた際、支える力に限界があります。
子供を2人乗せる場合は後ろから乗せる
後ろの方が安定していて、バランスを崩しにくいと言われています。また通常は後ろは年長者のため、じっとしていることもできるでしょう。このため、後ろ側から先に乗せるようにしてください。なお、乗せる際は大人が抱えるようにして乗せます。ある程度大きな子供はステップを踏んで自分で乗ろうとしますが、バランスを崩す可能性があるので大人が持ち上げて乗せた方がいいでしょう。
荷物を積む場合は順番に注意する
子供以外に荷物を積む場合は、子供を乗せる前に積みます。また下ろす時は先に子供を下ろしてから荷物を下ろします。
チャイルドシートに子供を乗せたままにしない
小さな子供は何をするかわかりません。少しの時間でもチャイルドシートに子供を乗せたままにしないほうがいいでしょう。
必ずシートベルトを装着してください
子供は何をするかわかりません。急に体を傾けたり、寝てしまったりすることもあります。また万が一転倒した際に体が投げ出されてしまう可能性があります。必ずシートベルトを着けてください。
できればヘルメットを装着する。ヘルメットは自転車を降りている状態で脱着する。
ヘルメットは義務ではありませんが、装着をおすすめします。万が一倒れた場合、頭を強打する可能性があります。ヘルメットをしていればある程度衝撃を防いでくれます。またヘルメットは、自転車を降りてから脱着するようにしたほうがいいでしょう。
自転車を降りて、押して歩かなければならない区間がある場合は回り道も検討する
子供二人を乗せて自転車を押す場合、不安定になりがちです。自転車が揺れて体とは反対側にふれた場合、もとに戻すのが難しく、そのまま転倒させてしまう危険性があります。チャイルドシートはある程度の高さがあるので、走行中でなくても倒れた衝撃でケガをする危険性です。もしこの時、すぐ脇を車が通っている場合は、命に関わる事故になる可能性もあります。 例えば、地下道・駅の通路(コンコース)・商店街など、自転車を降りて押して通らなければならない区間がある場合は、もし近くに回り道があれば、別の経路を検討してみるのもいいでしょう。
防寒対策について
前側のチャイルドシートは、風をまともに受けるため、寒い時期は体感温度が低くなります。このため、風に対する対策をした方がいいでしょう。各メーカーからオプションとして風防が発売されています。風防は大きなアクリル製の透明な板で、チャイルドシートの前面に取り付けることにより風が直接当たらないようにします。また、透明なビニールのシートで足元もカバーします。 ヤマハとブリヂストンの場合は、チャイルドシート用のレインカバーが発売されており、これを風防代わりに取り付ける方法もあります。 いずれにせよ、冬は寒いので子供を乗せる時は風を通さない服を着せ、帽子や耳あてなども付けた方がいいでしょう。
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